沖縄の方には馴染みがないかもしれませんが、しもやけの痒みは本当に耐え難いものです。体が温まり血液が巡ると、あの痒みが戻ってきます。温まって血液が送られることで、壊死した細胞が分解され、新しい細胞が作られるためです。時間が経てば痒みも自然と収まりますが、どうしても我慢できない場合は、冷水に浸すと痒みが治まります。
痒みを止めるために薬を使う行為は、しもやけを冷水に浸して一時的に抑えるのと同じです。
癌細胞を切除する、痛みを消す、血圧や血糖、コレステロールを下げるといった「悪い部分を取り除く治療法」はすべて対症療法です。しかし、これらの治療が目に見えないところで深刻な症状をもたらします。実際、癌で亡くなる方よりも、癌治療で亡くなる方が多いという現実があるのです。
癌、脳卒中、心臓病が三大死因とされ、肥満、糖尿病、高血圧が生活習慣病の主な要因として長年取り上げられています。そのため、食生活の改善や減脂肪、減塩、運動習慣の重要性が広く叫ばれています。
では、本当に「悪者」は塩やお肉なのでしょうか?塩は体に欠かせないもので、塩が不足するとむくみ、倦怠感、味覚障害などの症状が現れます。また、脂肪を摂らない、肉を食べない生活は、貧血や肌荒れ、関節の痛みの一因になります。
癌について言えば、癌はあたかも「おでき」のようなものと捉えています。おできが自然に消えるように、時には経過を見守ることが重要です。抗がん剤は癌細胞に働きかけて一時的に小さくなることもありますが、健康な細胞にまで影響を及ぼし、免疫細胞を減少させる治療です。その結果、癌治療中に肺炎で亡くなる方や、免疫の低下により全身に転移が広がることになります。
また、脳卒中や心臓病は血管の病気、リウマチや喘息、アトピー、痛風は免疫異常によるものです。薬で一時的に症状が改善することもありますが、これはしもやけを冷水で抑える方法と同じように、一時しのぎにすぎないのです。
薬は、アマゾンなどで原住民が使う薬草や植物から有効成分を採取し、その薬効成分を模倣して作られた化学製品です。薬を否定するわけではありませんが、「毒をもって毒を制す」という言葉が示すように、薬も使い方次第で効果が変わります。ただし、常用することだけは避けたいものです。
最近では、薬と同様に化学合成されたサプリメントや保存料・着色料などの食品添加物が、日常の食材にも多く使われています。私たちの生活は、まさに「薬大国」に囲まれているのです。
体の変調を感じたとき、多くの人がまず「病院」や「薬」に頼ります。しかし、その薬が身体を蝕む原因の一つであるとは、ほとんどの人が考えていないようです。実際、薬に頼ることが、アトピーなどのアレルギー症状のきっかけになると考えられます。