ストレスが病をつくる── 肝腎かなめ理論とホルモンループ

──その正体は“脳とホルモン”のメカニズムだった 〜否定形を理解しない脳〜 私たちの脳は、回復への期待が高まると「やる気ホルモン（ドーパミン）」と「緊張ホルモン（ノルアドレナリン）」を分泌します。 期待通りに物事が進めば、安心感をもたらすエンドルフィンが出て、心も体もリラックスできます。...

脳内ホルモンは感情に影響を与え、行動を支配します。ドーパミン、ノルアドレナリン、エンドルフィン、コルチゾールが心と体の健康ループと、ストレスループを作り出す。健康的な感情状態を作り出すことで、健康的なホルモンループを作り出すことができます。

「健康になりたい」と願うと、ドーパミンが分泌され、情報収集や病院通いなどの行動を促します。しかし、ドーパミンは「行動」そのものを促すのではなく、「願いいを実現させたい」という期待に反応します。その結果として、願った期待と現実に現れた事実のギャップに対して、分泌されるホルモンが異なってきます。健康を強く求めるほど、現実とのギャップが大きくなることがあり、これがストレスとして健康回復に影響を与えます。

地球にはかつて“土”がありませんでした。生命のない惑星には当然、土はありません。そして、土のない場所に生命は宿りません。 私たちが普段踏みしめている土は、ただの「地面」ではありません。 **無数の生命が関わってできた、地球という惑星が育んだ“奇跡の生命基盤”**といえます。 私たちの身体は、自分の細胞だけでなく、それを遥かに超える数の他の生命体(微生物)の生存戦略の上で生かされているのです。このような自然の仕組みを、人間の意思でコントロールしようとすること自体が、自然の法則に逆らう行為と言えるかもしれません。